CLOUDYというブランドをご存知だろうか。
銅冶勇人という男が立ち上げたアパレルブランドである。※銅冶勇人のストーリーについてはまた別の機会で語ることにしよう。
CLOUDYは、アフリカ柄のエッジの効いたデザインが特徴的なアパレルブランドだが、CLOUDYの真髄はそのハイセンスなデザインだけではなく、ブランドの裏に秘めた強烈なストーリーにある。そしてこの強烈なストーリーがCLOUDYというブランドの奥行きを作っている。
CLOUDYの一番大切にしていることはお一人お一人にこのブランドを通して、考えていただくことです。
アフリカでは今も多くの人々が貧困や戦争、差別、病気といった厳しい現実と向き合っています。それらを生む原因のひとつが“働き口の少なさ”です。
CLOUDYでは、ケニア、ガーナを中心としたアフリカ諸国に、現地の素材やデザインを取り入れて縫い上げる縫製工場を設立し、各地に雇用を創出するとともに、協力して上質なモノ作りを行います。
商品をご購入いただいた皆様は、そのアクションを一緒に起こしていただいている
という意識をもっていただけたらとおもっております。
公式サイトより引用
この創設者の言葉から発せられるメッセージが人々が持つ”心のアフリカ”をバイブレートする。
CLOUDYの製品の多くはMade in Africaで出来ている。CLOUDYの真髄がここにある。
アフリカは一般的に後進国のイメージが強いが、その実、中国やアメリカ、我が国日本など先進国の有望な投資先として大量の資金がつぎ込まれている。特に中国の対アフリカの投資意欲は活発で、アフリカに対する直接投資残高は2012年時点でドルベースで217億3000万ドルとなっている。
このように、一般的に貧しい大陸として知れ渡っているアフリカ大陸だが、先進国からは最後のフロンティアとしてもてはやされ、潤沢な外貨が流れ込んでいる。
しかし一般市民の貧困は一向に改善されない。
それは大陸に流れ込んでくる資金や物資の分配が上手くいっていないからである。
なぜか。
これにはシンプルかつ本質的な理由がある。モノやお金をただ民にばらまく施策は貧困国の根本的な解決につながらないからだ。
これは想像に難しくない。
生活困窮者に最低限の物資は必要だが、行き過ぎた施しはその人の魂を抜いてしまう。
奴隷制度から抜け出したばかりのアフリカの人々に、次はモノよ金よと一方的に与えてしまえば、アフリカの人々は働く意欲を失ってしまうだろう。
今アフリカに必要なのは教育と雇用であって、モノやお金ではない。
CLOUDYは決してエシカルを強要しない。
可哀想だから、行為として善だから、そういった窮屈なエシカルを決して押し売りしない。
単純にクール。
人々が欲する至極シンプルな欲求の先にCLOUDYはあるだけだ。
しかし人々がCLOUDYを手にした瞬間、アフリカにはお金やモノではなく、雇用が生まれるのである。アフリカの人々の働くという意欲の源泉が湧くのである。
この何とも言い難いスパイラルに人は魅了される。
そのCLOUDYの2018の春夏コレクションの展示会がいよいよ来週開催される。
開催概要
日時:2017/11/29 – 2017/12/3
場所:CLOUDY本社
問合せ先:http://cloudy-tokyo.com/